はろばろと

■鶴丸・甲南両校の生徒の願いが通じたからであろうか、第40回甲鶴戦は雨が降ることなく、無事に迎えることができた。しかし、今年は陸上競技場の改修工事に前日の天候不良が重なり、陸上競技の中止、体育館での開会式実施という異例の状況下での甲鶴戦となった。そのことで、両校の陸上競技部、吹奏楽部、放送部、応援団、美術部、書道部など多くの方々に迷惑をかけてしまったが、彼らを含む鶴丸生全員が臨機応変に対応してくれた。この場を借りて、全ての鶴丸生に感謝したい。

■さて、今年度の甲鶴戦は40回の記念大会ということで、両校の生徒会で今大会を皆の思い出に残るものにするために何度も話し合いを重ねた。両校の生徒会担当や体育科の先生方の助言をいただきながら、クリアファイルと40のオブジェ製作という第40回の記念大会事業の実施にこぎつけた。

■応援団は短い練習期間の中、のどを嗄らしながら、日々研鑽し、当日は各会場の応援に華を添えてくれた。吹奏楽部は各会場を演奏で盛り上げ、皆を鼓舞し、放送部は開閉会式の司会進行及び各会場のアナウンスを行ない、美術部や書道部は会場の横断幕を製作・設置を行ってくれた。運動系の部活動は日々の練習の成果を存分に発揮し、四連覇を達成しようと闘志を漲らせていた。

■今年度の甲鶴戦も昨年度と同様、一進一退の試合結果が本部インフォメーションセンターに届き、最後まで結果が予測できない混戦模様となった。結果は8対8で引き分け。今回は「鶴丸の四連覇阻止」と意気込んでいた甲南に軍配があがるとの見方が強かったが、鶴丸生の「勝利」に対する強い執念で今年も「敗北」を味わうことはなかった。

■この記念すべき40回の記念大会で今までにあまりない「引き分け」という結果に終わったことに甲鶴戦実行副委員長として感慨深いものを感じた。「甲鶴戦」という物語の40ページ目に新たな歴史と伝統、両校間の新たな絆が深く刻み込まれたと、「YOUNG MAN」を歌っている両校生徒を見ながら思った。

 

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甲南同窓会+サラト(平成18=2006)
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鶴丸36期同窓会+山形屋(平成27=2015)
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