はろばろと

■前日の天気予報とは打って変って、澄み渡るような青空の下、第39回甲鶴戦が幕を開けた。今年度甲鶴戦では、柔道・女子ハンドボール部が人数不足により休止された。

■後期が始まって、間もなくして「甲鶴戦両校協議会」が発足した。この会は、甲南・鶴丸両校の生徒会執行部役員により構成され、生徒会担当や体育科の先生方に助言を頂きながら、生徒主体で甲鶴戦を運営するためのものである。両校生徒会役員が知恵を絞って、甲鶴戦をよりよいものにしようと協議を重ねた。また、応援団は、短い練習期間の中、のどを嗄らしながら日々研鑽し、当日は各会場の応援に華を添えてくれた。また、吹奏楽部・美術部・放送部には甲鶴戦を一層盛り上げるために様々な協力をいただいた。甲鶴戦は、運動系だけでなく文化系の部活動の献身なしにしては成り立たないのである。また、運動系の部活動は、日々の練習の成果を存分に発揮しようと闘志を漲らせていた。

■今年度は全体的に接戦の末に勝利を掴んだ部活動が多く、鶴丸生の「勝ち」に対する強い執念を感じた。

■結果は9対8で鶴丸の勝利。今回は甲南に軍配が上がるとの見方が強かったが、蓋を開けてみれば、鶴丸が僅差で勝利を手にした。「戦というからには勝たねばならぬ」という校長先生の御言葉に鼓舞されての結果かもしれない。

■今回、改めて実感したが、「甲鶴戦」という言葉には、色々な立場の人の様々な思いが凝縮されていると思う。初めて甲鶴戦を体験した1年生然り、両校部活動生・生徒会役員然り。人は一人では、何事もなすことはできないが、これだけの人数が集まれば、これほど感動的なフィナーレを迎えることができる。「甲鶴戦」の意義はここに達成されたのだと、閉会式の鶴丸マンボを見ながら思った。

 

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甲南同窓会+サラト(平成18=2006)
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鶴丸36期同窓会+山形屋(平成27=2015)
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