創立百周年記念誌 甲南 | |||
■昭和四十六年にはじまった鶴丸・甲南スポーツ交歓会も今回で三十六回を迎えることとなり、両校の生徒会を中心とした実行委員会も、内容を吟味し、特徴ある交歓会にしようと意欲的に取り組んでいた。新しい試みとして採り入れた、開会式における書道部の揮毫も、キャッチフレーズを生徒に浸透させることができ良かった。企画、運営以外に、会場近辺のポスター掲示やルールブックの配布、インフォメーションコーナーの設置、清掃活動やゴミ箱設置など充実していた。また、生徒会便りに実行委員会の思いを綴ったり、生徒へ呼びかけたりするなど取り組みも良く、形ばかりでなくマナー面なども含めた、質の高い行事として大成功だったように思う。 ■競技は、今年も予想どおり全種目大接戦をくり広げ、競技者も応援者も一体となった攻防が展開された。総合成績は甲南高校が十二勝六敗という、近年にない圧倒的勝利となり、創立百周年を迎えた甲南高校にとっては、目的のひとつにも掲げた、新世紀へ向けた力強いスタートの足がかりとすることができた。 ■競技を終え臨む閉会式では、互いを認め合い、互いを讃え、そしてそれぞれに母校に対する深い思いと誇りを身にまとう生徒の姿が印象に残った。毎年ながら両校生徒のすばらしさと、このスポーツ交歓会の意義の大きさを実感した。 |
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はろばろと | |||
■少し強めの風が気になるものの、晴天に恵まれた爽やかな日差しの下、第36回甲南・鶴丸スポーツ交歓会が盛大に開催された。 ■昨年12月から両校生徒会執行部を中心に綿密な打ち合わせを重ね、周到な準備を行ってこの日を迎えた。 ■開会式では両校卓球部の主将による力強い選手宣誓、応援団による統制のとれた美しい演舞、また今年度初の取り組みである書道部・美術部によるキャッチフレーズ披露もあり、大会のムードは一気に高まった。 ■開会式後は各会場に分かれ、15種目18競技で熱戦が繰り広げられた。各競技で必死になってプレーする部活動生、そのプレーをさらに盛り上げる応援団・吹奏楽部に続き、声をからし、真っ赤に肌を焼きながら応援をする生徒達、それぞれが学校の誇りをかけ一生懸命に取り組む姿にはただならぬ気迫を感じた。 ■残念ながら、結果は6勝12敗で甲南高校が優勝。僅差で争った競技も数多くあったが、創立百周年で勢いづいた甲南高校が序盤から強さを発揮し、今一歩及ばず悔しい結果となった。三連覇することはできなかったが、彼らが今後成長していくための大きな力を得たことは間違いない。特に新一年生にとっては真の鶴丸生へと変身するための大きなきっかけとなる一日であっただろう。今後の鶴っ子達の更なる飛躍を期待したい。 |