■今年も両校生徒会執行委員会による合同打ち合わせ会が四回開かれ、入念な準備が進められて、四月二十四日、県立補助競技場をはじめ、県体育館、県立野球場で第十七回目を迎える甲鶴スポーツ交歓会は開催された。

■今回初めて全員合唱（ff―フォルテッシモ）が行われた開会式後、鶴丸高校は本部席側、甲南高校はバックスタンド側に陣どっての応援合戦、エールの交換が行われ、引き続きフォークダンスが行われた。特にフォークダンスは、両校とも例年以上に参加者も多く、交歓会の雰囲気はなごやかなものとなった。

■昼食後、サッカー・ラグビー・バスケットボール・バレー・野球の交歓試合が行われた。

（中略）

■各種目で繰り広げられた熱戦の興奮がさめぬまま、両校応援団によりエールが交歓され、閉会式となった。結局四対三で今年は鶴丸の勝利となり、昨年の大敗の屈辱を晴らすことができた。しかしこの勝利よりも重視すべきことは、試合や応援を通して、両校の親睦が深まったことであろう。第十七回甲鶴戦の幕は、目的を十分に達成して下ろされたといえよう。