甲鶴戦公式イメージキャラクター

上記イラスト・文は、いずれも第32回~第35回パンフレットより
上記イラスト・文は、いずれも第32回~第35回パンフレットより
解説

公式イメージキャラクターは、第30回記念大会の際に制定され、ひとまず 5年間限定で使用することになりました。パンフレットにおけるキャラクタ ー使用は、第38回が最後になっているようです。ただし、第40回記念で製作されたルールブックの表紙には用いられています。

ところで、このキャラクターのモチーフは亀と鶴です。鶴丸の場合、校名は島津氏の居城鹿児島城の別名で、その別名も建物群の形状が「鶴が羽を広げたよう」であったことに由来し、校章は鶴と地球を象っているので、鶴がモチーフのキャラクターで問題は全くありません。

一方、甲南のキャラクターが亀であることについては問題があります。まず甲南の校名は甲突川の南に西郷南洲と大久保甲東の生誕地ありが由来です。次に校章ですが、直近の前身旧制二中の「鹿の角」二高女の「なでしこ」を組み合わせたものであり、実際、甲南高校の創立五十周年記念誌(1956年)など一部学校刊行物の表紙には、亀ではなく鹿が描かれています。これらのことから、前身諸校を含めても、甲南と動物の亀は全く無関係であることがわかります。

おそらく「甲」の一文字だけで亀を連想し、「鶴千年、亀万年で縁起が良いだろう」という程度の理屈で考案され、校章と校名の由来まで思慮が及ばなかったのでしょう。

 

※追記1~3にあるキャッチフレーズの横断幕についてはこちらを参照。

【追記1】

甲鶴戦では、毎回、大会キャッチフレーズを記した横断幕を両校美術部が製作し、会場に展示します。第41回大会(平成23=2011年)の際は横断幕の両端に「亀」と「鶴」、第42回大会(平成24=2012年)は「鹿」と「鶴」が描かれました。

【追記2】平成25(2013)年4月22日

甲南高校関係の刊行物において鹿のイラストが用いられていることは既に述べましたが、第42回甲鶴戦で会場に掲げられた甲南側製作の横断幕には、亀が描かれていました。甲南側が自校の象徴として亀を用いたのは、おそらくこれが初めてでしょう(管理人が知る限り)。製作者には校章の「鹿の角」が「亀の甲羅」に見えているわけではないと思いますが。同じ年に、甲鶴戦キャッチフレーズの横断幕では「鹿」、片や自校の横断幕では「亀」が描かれ、同じ試合会場で同時に、しかも並べて掲げられるという奇妙な光景でありました。

【追記3】平成25(2013)年5月13日

第43回大会の横断幕には鹿と鶴が描かれました。

第42回大会で会場に掲げられた甲南側の横断幕
第42回大会で会場に掲げられた甲南側の横断幕

リンク

甲南同窓会+サラト(平成18=2006)
甲南同窓会+サラト(平成18=2006)
鶴丸36期同窓会+山形屋(平成27=2015)
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