鹿児島名門校シリーズ「鹿児島県立鶴丸高等学校」(朝日新聞広告) |
質実剛健を校是の一つとして、進学に、スポーツに青春の輝きを見せる名門校・県立鶴丸高校が、今年、創立百周年を迎える。同校OBは県下はも ちろん、全国の政財界で活躍しており、これに続く在校生の意気も盛んである。 明治二十七年鹿児島県尋常中学校として開校。同三十九年、県立第一鹿児島中学校と改称。昭和二十四年、県立第一高等女学校と統合され、鹿児島県鶴丸高等学校として発足した。同十一年、県立鶴丸高等学校と改称し現在に至る。校訓は「好学愛知・自律敬愛・質実剛健」。全校生徒が大学進学を目指すが、その背景にある方針は「自分のために、自分の意思で」。校章にあしらわれた“若鶴”そのまま、絶えず新しい飛躍を目指 し、たくましく羽ばたき続けている。 県内のみならず全国的にも名だたる進学校として知られる県立鶴丸高校。毎年、東大を始め、京大、一橋大、九大など国公立大、早大、慶応など有名私立大に大量の合格者を出しているが、その教育は決して知育一辺倒なものではない。 たくましい精神力をつけるために、様々な鍛錬行事も盛んに行われている。一年次の十一月には霧島山系縦走、二月には一、二年生を対象に、桜島でのロードレースが行われる。男子が十キロ、女子が五キロを走破する。 同じ二月に行われる寒稽古は、体育会系部員を対象にしたもので、毎回、百人ほどの生徒が参加し、早朝六時から積極的に汗を流している。
思いやりの心フォーアザース 人のために(フォーアザース)、何かをするという精神が、県立鶴丸高校には脈々と受け継がれている。川の清掃や、養護学校の慰問によって、生徒たちは肌で“鶴丸ヒューマニズム”を学んでいる。 そこに貫かれているのは、ひとりひとりが自ら進んでやろうという姿勢。校訓のひとつとして掲げる「自律敬愛」の言葉が具体的かつ積極的に実践されているものである。フォーアザースの心に基づく鶴丸ヒューマニズムは、同校の徳育のバックボーンとして生徒たちの人間形成に大きな成果をもたらしている。 スポーツでも名門校輝かしい実績の数々 全校生の七割以上が何らかの部に所属している同校は、スポーツ大会等でもその名をとどろかせている。 平成四年の、インターハイ県予選で鶴丸高生の活躍が目立った。バスケットボール部は、強豪れいめい学園を破って優勝し、十三年ぶりに全国大会出場へと歩を進めた。 登山部も 圧倒的な強さで優勝、男子体操部も健闘して三位に、男子庭球部がダブルスで、男子水泳部が個人競技でそれぞれ入賞の快挙をなした。 同校の部活動は十八時半まで。そのわずかな練習時間を考えると、驚異的な 実績だ。 青春のひとコマ甲鶴戦 昭和四十六年に始まった県立甲南高校との「鶴丸・甲南スポーツ交歓会」(原文ママ)も、今年で二十四回め。十四種目のスポーツを通して、親睦を 深めている。両校生徒によるシンボルマークを(原文ママ)大会歌もあって、“甲鶴戦”は、両校のOBにとって忘れがたい青春のワンシーンになっ ている。
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